70-80%の作業時間短縮に成功

銅管空調部品向け検査の 作業時間短縮に 大きく貢献

Sambo Shindo社は、タイ・バンコク北部の技術開発地区に拠点をもつ、銅管空調部品メーカーです。1994年9月、当初はF&S (Thailand) Co., Ltd社の名称で、銅および真ちゅう大手メーカーである三菱伸銅株式会社の子会社として設立されました。性能向上とイノベーションへの絶え間ない努力により、東南アジアにおける銅材料のトップメーカーの地位を築きつつあります。

数年前、Sambo Shindo (Thailand) Co., Ltd社は、国際基準に則りビジネスシステムの強化を開始しました。この目標は、継続的な開発と最高品質の製品提供というグループポリシーに沿ったもので、顧客満足度の最大化を目的としています。その達成に向け、700名の従業員を抱える同社は、厳格なISO認証を取得しました。

Sambo-Shindo-new-way同社は、日本発祥の職場管理・改善手法である5S活動に高価値を見出し、効率化や実効性、標準化を重視しています。これに沿ってSambo Shindo社は、精度と品質を重視した生産プロセスを通じて、高い顧客満足を確かなものとしています。

「これまで弊社では、ハイトゲージやバーニヤノギスなどの測定器を使用して基準検査を実施していましたが、複雑形状の測定には検査用の冶具も併用していました。」と同社の品質管理責任者、Sompan Chaiyoo氏は述べています。「しかしこの方法ではマシン調整に非常に多くの時間を必要とし、製造ラインでのリードタイムに問題を抱えていました。」

Sambo-Shindo-old-way日本の親会社が既にヘキサゴン製品を製造ワークフローへ導入していたため、Sambo Shindo社もまもなくチューブ・パイプ測定ソリューションであるAICON TubeInspect P8 およびソフトウェアBendingStudioの採用を決定、ヘキサゴンは納品および操作トレーニングを迅速に完了させました。

Chaiyoo氏は次の通り述べています。「私たちはヘキサゴン・タイのエンジニアが提供するサポートサービスと専門知識を高く評価しています。支援体制は非常に良好であり、コミュニケーションも円滑に進められました。顧客の要求レベル以上に高精度な測定機器の使用により、百ミクロン単位の公差に言及できることは、弊社にとって大きな価値をもちます。今回のソリューション導入に非常に満足しています。」

AICON TubeInspect P8は、銅管メーカーに最適なソリューションです。高解像度カメラを8台実装しているTubeInspectP8は、直径1~125㎜のチューブやワイヤを一度に、長さ1mまでの三次元寸法測定検査が可能です。例えば、ベンダーマシンのセットアップ作業などの製造プロセスを最適化できる設計のため、時間とコストの削減に大きく貢献します。

Sambo-Shindo-1「TubeInspectの最新テクノロジーにより、従来と比較して検査時間をおよそ70~80%短縮することに成功しました。またそれ以上に設定調整のしやすい機械は、迅速かつ非常に正確な方法で補正値を自動計算します。従来は、人的に補正値を計算しなければなりませんでしたが、この作業時間の削減は測定時間においてのみならず、一般的な作業時間の削減という意味でも大きな価値を持っています。」

Sambo Shindo社は、TubeInspectを最大限に活用したい構想を持っており、バンコク製造拠点のCNC機械付近に、測定検査ソリューションを設置できる可能性を評価しています。