形状こそ重要なキー

 油圧機器のグローバルエキスパートがチューブ生産を 新拠点へ移動、Hexagonのチューブ検査システムは、 完全ソリューションに重要な役目を果たしました。

Hansa-Flex社は、世界中に子会社を配する油圧技術のグロ ーバルエキスパートです。オランダのデーフェンテルにある Hansa-Flex Hydraulic Solutionsの事業は、生産の初期コンサ ルタント業務から油圧機器の完全据え付けに至るまで、すべて を網羅して、総合流体技術ソリューションを顧客に提供してい ます。

油圧、電気、機械などの技術分野における幅広い自社の専門知識 の他に、Hansa-Flexは多様な顧客ニーズに対処できる提携会社の 広域なネットワークを有しています。Hansa-Flex オランダの技術 マネージャーのエリック・ヤン・クロンプス氏によると、このアプ ローチは、個々のプロジェクトに専任の窓口が可能なため、末端 の顧客には極めて重要とのことです。

中核の事業として、Hansa-Flex オランダは、何千にも及ぶ異なる モデルの多様なチューブを顧客に提供せねばなりません。 同社の顧客が特に必要なもののひとつに、素早い対応と納 期があります。

これらのチューブは、以前はHansa-Flexのドイツ工場で製造、検 査を受けていましたが、一両日中にも完成品を求める顧客が増加 しました。Hansa-Flex オランダ社は、チューブの自力生産開始の ため、CNCチューブベンダーへの投資を2015年に決定しました。 しかし、新規のチューブ生産には出荷前に完成品の検査が必要で す。ROMER Absolute Armとチューブ特化型プローブ、TubeShaper ソフトウェアを組み合わせたHexagon Manufacturing Intelligenceチューブ検査システムのの使用で、Hansa-Flex社は、 チューブの生産工程のチェックだけでなく、リバースエンジニアリ ングや顧客の施設内測定を提供するなど、サービスの多角化に成 功しました。

「ROMER Absolute Arm と TubeShaper ソフトウェアの様々な特 長により、容易な選択になりました。可搬性やプラグアンドプレイ、 自動反復可能認識、簡単操作のチューブプローブ、ダイレクトCNC ベンダーインターフェイスなどが我々のニーズに応えてくれました 。」とクロンプスマネジャーは指摘しています。

最適なチューブ検査ソリューションを追求したヘキサゴンユ ーザーのフィードバックも、Hansa-Flex での査定手順に影 響を与えました。

クロンプスマネジャーは、「参考のため、他社のROMER Absolute Arm とTubeShaperのユーザーに尋ねましたが、評価はすべて肯定 的で、我々にとって決定的なポイントでした。」と語りました。

「 個々の顧客の要求項目が、対応可能な測定ソリューションを非 常に重要にしています。」と同氏は付け加えました。ある顧客は、両 端に重要な公差がある二つのフランジの間にしっかりかみ合うチ ューブが必要でしたが、 Hansa-Flex 社はTube Inspection System を使用して、フランジの詳細を簡単にデジタル化、寸法条件に収ま る新しいチューブ形状を制作することができました。

過去、この種の課題は、チューブを制作してはめ合いが合格するま で最高20回もの調整が必要とし、大量のスクラップが発生しまし た。 このように不要な生産の無駄を減らすことで、材料と人件費 の著しいコスト削減が実現しました。

ROMER Absolute Arm と TubeShaperの可能性は、デーフェンテ ルのクロンプス氏と彼のチームで健在です。彼らはテクノロジー を最大限に活用するプランがさらにあります。「TubeShaperとベ ンダー機の間に、インターフェイスを組み合わそうとしています。 これにより、時間と共にベンダーコンピューターへの誤入力による ヒューマンエラーをさらに削減します。」