CAEfatigue premium パッケージ

高度なランダム解析の出力
多くの自動車や航空宇宙システムでは、厳しいベースシェイク振動条件下での耐久性の予測に加えて、個々の部品の衝突可能性を取り除く必要があります。CAEfatigueの高度なランダム応答解析を使用することにより、耐久性評価と種々の応答評価を一度の解析で予測することができます。ランダム解析の出力では、変位、速度、加速度、力の二乗平均平方根(RMS)レベルやパワースペクトル密度(PSD)の絶対応答に加え、相対変位応答も出力できます。新しいポスト処理オプションでは、任意の節点からの相対応答を、すべての近接節点までの距離と比較し、隣接するパーツ間の衝突(RATTLE)の可能性をチェックすることができます。応答の最大値は、ガウス分布またはレイリー分布上の対応する確率レベルからのRMS比率(例えば、3.0*rms)を用いて決定するか、応答のサイクル数を考慮した方法を用いて決定されます。これらの高度なランダム解析の出力は、さまざまな業界の多くの製品で見られる複雑な荷重条件での構造応答を予測するための優れた機能です。

サロゲート荷重の計算
耐久性のための荷重の仕様は、非常に重要なトピックです。理想的には、解析や疲労試験で使用する荷重は、実際の製品の使用環境に可能な限り近いものでなければなりません。テストトラックでの試作車試験からの複数荷重イベントや相関性のある複数の入力荷重を計測し、それを実験や解析で再現することが最も理想的です。4Poster試験装置を用いた車両の台上耐久試験に代表される複合的な入力形態の試験がある一方で、部品やサブシステムでの通常の疲労耐久性試験では、実験装置で負荷可能な荷重やテスト環境などの制約があるため、単一の入力荷重に単純化する必要があります。現在、2つの一般的なアプローチが使用されています。1つ目のアプローチはエンベロープ法です。この手法では、複数の荷重を1つの平滑化された荷重に結合することができますが、構造の特性を考慮しないため、元の荷重と同じ損傷値・分布になる保証はありません。2つ目のアプローチは、疲労損傷スペクトル(FDS)を用いる手法です。この手法では、共振が荷重に依存して変化すると仮定した1自由度系に元の荷重と同じ損傷を与えるように荷重を単純化します。この場合も、実際の構造特性は考慮しません。CAEfatigueのサロゲート荷重機能は、FDSの類似手法ですが、実際の系の特性を利用した新しいアプローチです。サロゲート荷重機能によって、複雑な時刻歴荷重を、同等の応力や損傷を生じる単純化した荷重に変換することができます。得られたサロゲート荷重を使用することにより、疲労解析や加速試験をより容易に行うことができます。

周波数領域と時間領域における溶接部の計算
従来、溶接部の疲労解析は、時間領域での手法しかありませんでした。CAEfatigueは業界で初めて、周波数領域での溶接部の疲労解析機能を搭載しました。この機能により、スポット溶接、シーム溶接、ユーザー定義の溶接を周波数領域でも扱うことができるようになりました。また、独自開発の高度な計算アルゴリズムや計算手法によって、スポット溶接やシーム溶接を含むフルビークルの疲労解析も可能です。

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