素早い測定:自動化による検査スピードアップ

測定システムの統合による速い自動化プロセス

選択を迫られれば、価格と精度といった決定的要素が範囲内で、製造のプロはプロセッサ、装置あるいは機械など、常に速い方を選ぶでしょう。 機械メーカーはこれを承知しており、競合のプレッシャーは結果として、頻繁により高度な性能の新製品の納入を後押しします。他の分野と同様に計測商品においても事実です。しかしユーザーの観点から、速度は、データ処理が速い機器以上の意味があります。


速い測定装置と、統合して機能性のあるシステムにすることは別次元です。

Hexagon Metrology Inc. のナショナルアプリケーションマネージャのBrian Gudauskas は、速度を全体システムの一つとしてとらえます。同氏の専門は、品質部門と直列の生産ライン向けのブリッジタイプの自動CMMの測定システムを統合することです。

多くの場合Global Advantage CMMは、逆説的ではあるが、直列的なCMMシステムが推進役で、より精度を上げてコストを下げるというものです。生産品が繰り返し性の少ない製造工程の場合、高精度CMMは別の観点の価値があります。「比較的安いCMMと高価な機械加工能力向上と比べてみる必要がありますね。機械工程が十分管理されていて、調整も測定情報だけがベース、スクラップも避けて、典型的なコストの節約ができます」とGudauskas氏。そのような工程は、今日の機械加工能力の最先端のナノスケールの加工も可能にします。ある顧客はナノスケールの部品を生産するために、測定能力0.4ミクロン前後のLeitz Infinity CMMを使用しました。

Gudauskas氏いわく、最適な速度で工程のニーズに対応することは重要です。「時折データで人を過負荷状態にします」。彼が強調するのは、納入速度はデータの多少に関わらず、プローブやセンサーを動かすた、高加減速付きの素早いCMMが要ります。例えば超ハイエンド機のLeitz PMM-F 700は、秒速650mm,加速度は3000毎秒、さらには、大量市場向けのBrown & Sharpe Globalは、速度毎秒866mm、加速度4330mm毎秒です。

CMMは、とくに自動化と組み合わせると速度能力がありますが、その結びつきには、違うレベルがあります。プロセスによっては高度な加工工程がある場合に、生産の始め、中程、最後をCMMに入れる必要があります。その対極にあるのが、100%の検査を要する工程用の高度自動化CMMシステムです。CMMを出し入れする産業ロボットは、小さな部品に有効です。オーメーションの次のステップ(そして大型部品の要求)は、ターンスタイルによるパレットローディングシステムの供給です。統合システムを締めくくるために、彼が指摘する必要性は、自動化装置に、“話かける”こともできるロボットや、PC-DMISのような測定プログラムのオフラインプログラミング用のフレキシブルで使い易いソフトウェアです。

Fulton Industries Inc. (サウスベンド、インディアナ州)に納入されたシステム例は、デフケースを測定するものです。システムが計算するのは、4x4のオフロード重量車輛に使用されるディファレンシャルの組み立ての最適作業用の適切なシムです。二台のGlobal Advantage CMMと部品の出し入れにピックアンドプレースのFanuc R2000iを使用、システムは部品の最重要部位を計測します。部品とともに連番付きの情報を保存します。部品の連番、ディファレンシャルの組み立てに必要なシムのサイズ、工作機機械、部品が加工される機械上の立方体などの情報が入ったラベルがプリントされます。「部品が組み立てられる時、適切なサイズのシムが、CMMでラベルのプリントをスキャンすることにより、自動的に選択されます。シングルタッチトリガープローブが使われました。数多くの自動化システムがワンプロービングタイプを使用します。一定の工程に専用になっているからです」。と語るGudauskas氏。
システムインテグレーターとしての彼からの指摘は、タッチプローブ、アナログプローブのスキャニングがほとんどの設置機に今後も続けて使用されます。レーザーラインスキャナーとビデオプローブもまた、一定の部品の型式や検査課題には、追加のセンサーとして選ばれます。

Hexagon Metrologyのアプリケーションエンジニアリンググループは、システムインテグレーションや、カスタムプログラミング、自動化検査システム用のユーザーインターフェイスのデザインに深い経験があります。詳しくは、弊社サービス部門にお尋ねください。