仮想製品開発のための統合CAE環境
エンジニアやアナリスト向けの完全統合およびジェネレーティブ構造解析機能を搭載するCAE 専用のダイレクトモデリングとメッシュソリューション。
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1.MSC Apexとは
MSC Apexは、設計から解析までをシームレスに統合した開発プラットフォームです。ダイレクトモデリング機能を備え、CADデータの直感的な修正やメッシュの更新、解析、そして結果のポスト処理を一連の流れで実行できます。これにより、設計変更に伴う解析コストの大幅な削減が実現可能です。
・精確さと使いやすさ兼ね備えた世代CAEソフトウェア
MSC Apexは、確かな精度と使いやすさを両立した革新的なCAE(Computer Aided Engineering)ソフトウェアです。従来のCAEソフトウェアは専門家向けで、新しいユーザーや設計者には学ぶのが難しいものでした。しかし、MSC Apexはそのイメージを一新できるCAEソフトウェアです。
・初めてでも手軽に操作可能
従来のCAEソフトウェアは、使い方を覚えるのに時間がかかり、コマンドの意図を理解するのが難しいことがありました。また、他人が作成したモデルを理解するのが難しく、新しいモデルを作り直すことがよくありました。MSC Apexは、これらの問題を解決し、設計開発現場をサポートします。MSC Apexは解析結果を表示した後でも形状編集を行うことができます。これにより、初期設計段階から最終確認まで一貫した操作で業務を繰り返し遂行することが可能になります。この機能は、設計作業を大幅に効率化し、お客様のプロジェクトの成功に貢献します。
2.MSC Apex で作成できるMSC Nastran解析一覧
MSC Apexでは線形解析だけでなく非線形解析も可能です。
対応する解析:線形静解析、実固有値解析、線形座屈解析、直接法周波数応答解析、直接法過渡応答解析、モーダル周波数応答解析、モーダル過渡応答解析、非線形解析
*対応する解析の種類は順次開発中です。
3.構造解析と機構解析の連携強化
従来、機構解析で弾性体の応力評価等を行う場合は構造解析ソフト側で弾性体のファイルを準備する必要がありました。特に部品の設計検討フェーズでは、弾性体の修正に伴い再生成が必要となるため手間がかかる作業になります。Adams Modeler(新しい機構解析ソフトウェア)は、このような課題を解決します。Adams Modelerは、直感的でモダンなインターフェイスのMSC ApexをベースとしたGUIとなっており、シームレスに組み込まれた構造解析機能によりモデリングの効率化を実現することが可能です。
4.MSC Apexの使いやすさを証明する2つのポイント
ここでは、さらにMSC Apexの使いやすさについて、詳しく紹介していきます。
・教育現場からの信頼
一部の大学では、MSC Apexが授業で使用されています。学生たちが実際の構造解析を体験できるようにするため、学習のハードルが低いMSC Apexが選ばれました。これにより、学生たちは構造解析に集中しやすく、短時間で解析を行えると好評です。
・学びやすさと直感的な操作性
MSC Apexには定期トレーニングはありませんが、それはトレーニングがほとんど不要だからです。インストール時に、操作のアニメーションガイドも付属しており、これを見ることで基本的な操作を理解できます。また、無料の4時間体験セミナーも提供しており、短時間で操作方法を習得できます。このサポート体制により、お客様は自由な学習時間を確保できます。
MSC Apex 2024.1の新機能
巨大なマゼラン望遠鏡が MSC Apexを使用する方法
GMTO のチームは、MSC Apex を使用して巨大な望遠鏡がチリの地震に耐えられるようにし、人類が宇宙を理解することを支援しています。
MSC Apex は使いやすく、簡単に習得できます。
楽しい使いやすさを実感してください。エンジニアが「病みつきになる」と呼ぶゲームのような体験ができます。
5. MSC Apexの特徴と強み
ここからは、MSC Apexの特長である高精度ソルバーや直感的な形状修正機能、さらに効率的なヘキサメッシュ生成について、詳しくご紹介していきます。それぞれの機能がどのように業務を効率化し、エンジニアの作業をサポートするかを具体的に解説します。
・高精度なソルバーを内蔵
設計者や解析初心者が使うソフトウェアには、高い精度のソルバーが必要となります。MSC Apexには、60年以上の歴史を持ち、数々の認証を受けたMSC Nastranソルバーが組み込まれています。自動車、航空宇宙、電気電子、医療、重工など様々な分野で使用され、世界で最も信頼性の高いFEMのソフトウェアです。
・形状修正の容易さ
通常は、CAD形状を読み込みメッシュ作成、境界条件や材料物性の設定を行い、解析実行後、解析結果を確認します。よくある解析ソフトウェアでは、解析結果を表示後、CAD形状を修正したい場合はCADに戻る必要があり、解析ソフトウェアで一からやり直す必要があります。MSC Apexはすべての条件設定が終わり解析実行、解析結果を表示した後の状態でも形状編集ができます。そこで事前に設定した境界条件、材料物性、その他の解析条件はすべて再設定する必要がなく、前の条件から引き継がれます。簡単に言い換えると、長方形の面をつかんでドラッグで伸ばす、穴の内側をつかんで径を大きくする、などが直感的に行うことが可能で、すべてのCAEの条件が設定された状態でその操作ができるため、形状修正した後の解析がすぐに実行できます。
直感的にブロックの長さや穴の径の変更など楽しく操作することを可能にするダイレクトモデリング機能を搭載。
ダイレクトモデリング機能で出来ること
・面の引き伸ばし
・穴径の拡大、縮小
・穴あけ、穴の削除
・フィレット/面取りの大きさ変更
・頂点エッジドラッグ
・形状修正、追加、削除 など
・ヘキサメッシング
MSC Apexでは、六面体メッシュ(ヘキサメッシュ)を半自動で作成できます。
有限要素法では3次元の場合、大きく二つのメッシュタイプがあります。
-三角錐のメッシュ(テトラメッシュ):作成しやすいが精度が低い
-六面体のメッシュ(ヘキサメッシュ):信頼性と精度が高い
ヘキサメッシュは自動で作成できる形状に制約があるため、複雑な形状の場合は他のソフトウェアをお使いのお客様は仕方なくテトラメッシュを使うことが多いです。しかし、MSC Apexではヘキサメッシュを半自動で作成することができます。引き延ばし形状であれば、そのままワンボタンでヘキサメッシュの自動作成が可能です。自由曲面がある場合以外は手動で内部のパーテションを作成(領域分け)することで、ヘキサメッシュを作成できます。
お客様からは「ヘキサメッシュの生成に通常1日かかっていた作業が、MSC Apexではわずか5分で可能になった」との声もいただいています。MSC Apexの使いやすさと効率性が、エンジニアリング作業を新たなレベルへと引き上げます。
6.MSC Apexの活用事例
【自動車業界】MSC Apexの導入で大幅な時間短縮と業務効率向上を体感
MSC Apex導入前は、完全な有限要素解析(FEA)モデルの作成にはおおよそ8週間を要し、そのうち80%の時間が形状の再構成とクリーンアップに消費されていました。
しかしながら、MSC Apexの採用により、この作業期間は約4週間へと大幅に短縮しました。この改善により、製品の改良やビジネスのその他の重要なタスクに集中するための時間を大いに創出することができました。
加えて、MSC Apexは組み込まれたチュートリアルビデオとヘルプドキュメントを提供しており、お客様は公式トレーニングがなくても、MSC Apexの操作を習得することが可能で、ソフトウェアの直感的かつユーザーフレンドリーな設計もお客様から評価されています。
【プラント業界】1~2日かかっていた作業がたったの4時間に短縮
発電所の躯体といった典型的な大規模アセンブリでは、薄肉構造が頻繁に使用されます。そういった構造体の有限要素法 ( FEM )モデルを作り上げる作業は、時間と労力が必要な過程です。しかし、MSC Apexはその進行を一変させます。
MSC Apexの優れた中立面作成ワークフローが、これまでのCAE製品よりもはるかに迅速な中立面の作成を実現しました。それだけでなく、モデルの構築だけではなく、迅速に精確な構造解析結果を提供します。
また、FEMモデルの形状を簡単に修正したり、統合されたソルバーですぐに評価したりすることも可能です。さらには、MSC Apexから出力されたFEMモデルは、疲労解析や壁厚最適化の解析をMSC Nastranで実行する際にも利用可能です。
これらの機能により、1~2日以上かかっていた作業を、4時間に短縮できたとお客様からの声をいただいています。この結果からも、MSC Apexが大規模アセンブリ作業において、お客様の作業に高い効果・効率を提供できるソフトウェアであることが分かります。