テクノクラフトの実現に向けて

株式会社ナベヤ製作所は、様々な産業向けに 精密部品、サービス、測定を提供しており、 その品質管理プロセスにおいてヘキサゴンの 幅広い測定機器を使用しています

Jig measurement with a Leica Absolute Tracker AT960 and Leica T-Probe.西暦1560年(永禄3年)に創業、1971年に設立された株式会社ナベヤ製作所は、価値創造、堅実経営、時流適応を経営理念とする、歴史ある企業です。同社は、技術と技能の融合である「テクノクラフト」の方針に基づいて常に進化しています。主な製品は、宇宙ロケットや航空機製造に欠かせない治具・部品、試験用大型鋳物定盤、半導体製造装置、大型鋳物製品、各種産業機械の加工などです。

同社はコアビジネスに加えて、CADモデリング、3Dプリンターモデリング、部品製作、測定データを使用したシミュレーション、そして測定業務を含む、幅広いサービスを提供しています。

同社の従業員100人のうち、20人は豊富な経験を持つ測定エンジニアです。彼らはこれまで世界各国で6,000以上の測定プロジェクトを実施しています。

“購入後のすべてのサポートについて、地理的に近いこともあり、気兼ねなく質問や相談をすることができます。Hexagonのチームはいつも役に立つ迅速な回答をしてくれます。”
山口様
産業開発部 部長
ナベヤ製作所

Members of the Nabeya team in front of one of the company’s factories.

同社は、品質検査において、ヘキサゴンのレーザートラッカー、ポータブル測定アーム、ハンドツールを使用しています。 「ヘキサゴン製品の一番の魅力は、品質の高さです」とナベヤ製作所の産業開発部 山口部長は信頼を寄せています。「私たちは顧客の要求を満たす高品質な製品、サービスの提供に努めています。そのため、品質を保証する検査工程は非常に重要になります。」


同チームは、測定機の繰り返し精度も高く評価しています。産業開発部 測定事業課の高田様と山田様は、ヘキサゴンのポータブル測定アームAbsolute Armについて「プローブの取付け精度が高く、プローブ交換時も再校正不要で測定することができ ます。また、Absolute Encoderにより、スケールバーの測定においてどのような姿勢でも正確に測定することができます。」と述べています。


ナベヤ製作所は、多くの業界の部品測定においてヘキサゴンの測定機を使用した豊富な経験があります。最近の例では、大型潜水艦の体積の測定、がん治療で使う重粒子線の加速器での 測定値のアライメント作業、加工機のキャリブレーション、改修作業、車の工場移設案件の空間スキャン、ロケット分野ではAT960で実測測定などがあります。


Machine calibration with the Super CatEye reflector.

 

Super CatEyeリフレクターは、±75°の超広角のレーザー受光角度を備えています。レーザーの入射角度に関係なく常に中心位置を追跡できるため、多くの場面で非常に役に立っています。加工部品は大きく、数メートルもあり、時にはリフレクターの 角度に配慮しなくてはなりません。しかし、Super CatEyeリフレクターは、従来の受光角度よりも広く、手動操作なしでレーザーを捉えることができるので、非常に使い易いです。」と山口様は語っています。