航空宇宙空間のDPA
移動式3次元測定装置によるソーラーパネルの高速調査
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Eurocopter Deutschland社では、ソーラーパネル荷重下のコンポーネント試験が、巨大な標準試験ルーチンの一環です。その環境では、パネルの剛度および平坦度に対するパラメータも決定されます。これらの測定に対応するため、Eurocopter社は、現在、AICON社の3次元測定装置DPAを信頼して使用しています。
3次元測定作業
ソーラーパネルの試験時には、剛度ばかりか平坦度も、荷重下および無荷重下の測定で決定されます。そのためには、対象物を座標測定機(KMG)に運 び、KMGで試験および測定の両方を実施する必要がありました。2 × 2.5メートルまたは4 × 2.3メートルの寸法の物体には、移動式測定装置は、非常に望ましい装置となりました。
3次元測定装置DPAによる高速測定
移動式3次元測定装置DPAを使用している現在、3次元測定は試験現場で実施できます。剛度判定のため、ソーラーパネルは、地面に置かれ、その4隅が固定されます。その後、必要な数だけリフレクタマーカーが固定され、無荷重条件の測定が続きます。
剛度チェックのために、約5キログラムの重りがパネルの中央に置かれ、新たな3次元測定が行われ、10~20 mmの範囲にある変形が記録されます。
3番目の試験では、パネルの平坦度が測定されます。空間中に置かれた状態に最も近い条件として、パネルは、長辺の2つの隅で吊るされます。パネルが静止したら、測定の開始が可能になります。高解像度カメラで、三脚を使わないで分単位で写真が取られます。カメラに固定されているリングフラッシュにより、リフレクタマーカーに対する一様な照明が保証されます。
結果の3次元座標、グラフィック出力の計算
3次元測定写真の評価および3次元座標の計算は、DPAと連動するAICON 3D studioの自動処理によります。ユーザーは、フォトグラメトリ計算手順中、操作を行う必要はありません。結果は、標準座標系に統合されます。
AICON 3D studio内部で、荷重条件と無荷重条件間の変形ベクトルが計算されます。AICON 3D studioからのグラフィック出力により、結果の解釈、および要求されている測定プロトコルの生成も簡単になります。