レーザートラッカーシステム

工業計測の長期的なスタンダード:レーザー・トラッカー・システムは、ポータブル三次元測定機の精度、信頼性、耐久性において、この分野をリードしています。

レーザートラッカーとは

レーザートラッカーとは、リフレクタなどのターゲットに対してレーザーを照射させ、レーザー光が反射し測定機に戻ることで、対象物の三次元の座標の情報を取得する光学式の測定機の一つです。また、取得した三次元の座標位置情報を演算ソフトに取り込めることができ、寸法値、角度、幾何公差等を算出できます。

 

レーザートラッカーの原理と仕組み

レーザートラッカーからレーザー光を照射し、ターゲットから返ってきたレーザーの位相差情報などにより、リフレクタまでの距離を測定します。また、トラッカーはターゲットを追尾することができ、水平方向・垂直方向の角度を測定します。ターゲットまでの距離と水平・垂直方向の角度を計算することで、ターゲットがトラッカーに対してどの位置にあるのかを三次元的にとらえることができます。

 

レーザートラッカー特徴

 

レーザートラッカーの特徴

レーザートラッカーの大きな特徴として挙げられるのが、レーザートラッカーは大きな対象物の測定を得意とする点が、一般的な据え置き型の三次元測定機(CMM)との大きな違いになります。据え置き型の三次元測定機や、アーム型の三次元測定機ではやはり測定範囲に限界があります。かつ、例えば、飛行機や、船、スペースシャトルなどの大きな対象物の測定を得意とします。

 

Hexaognのレーザートラッカーの特徴

Hexagonのレーザートラッカーは、コントローラー内蔵型で直径320m測定可能なAT500シリーズ、T-Probeと非接触レーザースキャナが使用可能なAT960シリーズ、ダイレクトスキャン機能を備えたAT600シリーズがあります。いずれもホットスワップバッテリー駆動、Wi-Fi接続に対応しており、ケーブルレスな測定が可能です。防塵防滴IP54保護等級、使用可能温度0~40℃(AT500は-15~45℃)と、過酷な環境での使用も可能となっています。レーザーが遮断された場合でも、強力なPowerLock機能により、素早くターゲットを再接続することができます。

 

レーザートラッカーの精度

機種や、リフレクタ・プローブなどの種類にもよりますが、一般的に10mの距離で0.1mm以下の精度での測定が可能です。AS1スキャナを用いた測定では±0.05mm、AS1-XLスキャナでは±0.15mmです。

 

測定の種類と方法について

レーザートラッカーの中にも、様々な測定方法が存在します。ここでは、「リフレクタ」「プローブ」「スキャナ」「ダイレクトスキャニング」について見ていきます。

 

リフレクタ測定 (接触測定)

リフレクタという球体を用いた測定です。照射されたレーザーをリフレクタで受けると、常に球体の中心から反射するように作られています。反射レーザーがトラッカー本体に返ってくることで、リフレクタの位置座標がわかります。この座標データを用いることで三次元的な測定が可能となります。

 

プローブでの測定(接触式の測定)

ハンディプローブにはリフレクタの他に、傾きを検出するためのマーカーLEDが複数埋め込まれています。このLEDをトラッカー本体から見ることで、ハンディプローブのx,y,zの座標情報の他にi,j,kの傾き情報を取得し、先端に取り付けられたスタイラスの座標を計算することができます。

 

ハンディ型のスキャナーでの測定(非接触式の測定)

ハンディプローブと同様に、スキャナホルダーにはリフレクタとマーカーLEDが埋め込まれています。これにAS1スキャナやAS1-XLスキャナを取り付けると、スキャナのx,y,z,i,j,kの位置情報が分かります。なお、AS1スキャナとAS1-XLスキャナはAbsolute Armと共有できるクロスプラットフォーム設計となっています。

 

ダイレクトスキャニング測定(非接触測定)

リフレクタを用いず、直接対象物から返ってきた反射光を用いて測定する方法です。測定精度はリフレクタを用いた測定と比べると落ちますが、対象へリフレクタやプローブ、スキャナなどを持っていかなくても測定できるため、手の届かない場所や大型ワークの測定に使用されます。

 

  • 3D scanners for laser trackers
    範囲

    レーザトラッカシステムのためのダイレクトスキャニングとハンドヘルドスキャニングソリューションは、大量の3Dデジタル化を可能にします

  • 製品

    レーザトラッカシステム用の幅広い製品およびアクセサリ。

  • 範囲

    レーザトラッカプローブソリューションは、レーザトラッカ測定において測定範囲を拡大し、視線問題を解決します。

  • Leica Absolute Tracker AT500 超長距離トラッカー
    製品

    Leica Absolute Tracker AT500は、携帯性、生産性、耐障害性に妥協することなく、測定をシンプルにします。

  • スキャナ付きのWRTL
    製品

    WRTLは、ケーブル接続無しでAbsolute Tracker AT960とAbsolute Scanner AS1を使用することを可能にします。

    • ×
      条件付き autonomy
      WRTLの導入は、AMRやAGVのシステムにトラッカとロボット搭載スキャナの両方を搭載することを可能にします。
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  • Leica T Mac
    製品

    Leica T-Mac マシンコントロールセンサーは、レーザートラッカー誘導の自動化アプリケーション用の 6DoF 追跡デバイスです。

    • ×
      条件付き autonomy
      検査部品プログラムの継続的な自動化、実行、および解析
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  • ソリューション

    レーザトラッカベースのロボット測定・制御システムは、スマートマニュファクチャリングに計測器レベルの正確度をもたらします。

    • ×
      条件付き autonomy
      検査部品プログラムの継続的な自動化、実行、解析
    もっと発見する
  • Leica Absolute Tracker AT960 6DoF対応トラッカー
    製品

    Leica Absolute Tracker AT960は、単独のフライトケースに収まる堅牢なオールインワンレーザトラッカです。

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      人間支援型 autonomy
      検査タスクの自動解析
    もっと発見する
  • Leica Absolute Tracker AT930 リフレクタ計測専用トラッカー
    製品

    Leica Absolute Tracker AT930は、競合他社とは一線を画す高速動的測定機能を備えています。

    • ×
      人間支援型 autonomy
      検査タスクの自動解析
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  • Leica Absolute Tracker ATS600 ダイレクトスキャントラッカー
    製品

    超長距離非接触3D計測に計測器レベルの正確度をもたらす初のダイレクトスキャニングレーザトラッカ。

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      一部 autonomy
      検査部品プログラムの自動実行と解析
    もっと発見する
  • Nexus Hero
    プラットフォーム

    Nexusは、スマートマニュファクチャリングのコラボレーションを強化し、革新と市場投入までの時間を加速させるためのプラットフォームです。

よくある質問

Q. Hexagonのトラッカーを実際に見ることができますか?

レーザートラッカーはポータブル式の測定機です。デモ機をお客様のサイトへお持ちして、デモをご覧いただくことが可能です。

 

Q. 納品後のサポートは受けることができますか?

各地のHexagon営業所を拠点に全国でサポートいたします。

 

Q. 始めての導入で使いこなせるか不安です。

各地のHexagon営業所を拠点に全国でサポートいたします。

 

Q.始めての導入で使いこなせるか不安です。

導入トレーニングやアフターサポートを通して、お客様が快適に使いこなせるようサポートいたします。

 

Q.測定を自動化させることはできますか?

産業ロボットや協働ロボットにプローブやスキャナを持たせ、自動測定を行うことが可能です。また、自動搬送ロボット(AGV)などにトラッカー本体も載せて、移動させながらの自動測定も行われています。