「MSC Apex 2022.4」 リリース

31 1月 2023

MSC Apex 2022.4Hexagon は、「MSC Apex 2022.4」をリリースしました。

今回のリリースの主なハイライトは以下の通りです。:
MSC Apex 2022.4では、MSC Nastranの連携を中心に機能の追加と改良が多く行われております。
機能強化や新機能をより迅速に提供するために、MSC Apex は四半期ごとのリリースサイクルに移行しましたので、お客様へ年間を通じてより頻繁なアップデートを提供することができます。

 

MSC Apex 2022.4 の新機能を簡単にご紹介します。

  • ユーザーインターフェイスとメッシュユーザーインターフェイスとメッシュ
    • ソリッドメッシュの“局所的な層の調整”機能は、このバージョンで次の制限が解除されました。
      • メッシュから作成されたファセット形状をサポートしました。
      • NURBS 形状をサポートしました。
      • セルにより分割されたソリッドをサポートしました。



    • 曲率改善機能は、エッジの曲率を平均化していたため、要素の品質を低下させていました。曲率改善機能は、エッジの曲率を平均化していたため、要素の品質を低下させていました。また、フェイスとエッジの曲率改善では、局所的なサイズ違いの互換性を保つことができませんでした。このバージョンでは、これらを改善しました。下図左は、 MSC Apex 2022.4 で改善された曲率改善機能を使用したメッシュです。それぞれの曲線上の曲率によってメッシュサイズが変わっていることが確認できます。下図右は、以前のバージョンのメッシュです。曲率を平均化した影響で、曲線上のメッシュは同じサイズで作成され、要素の品質を低下させていました。

      下図左は、 MSC Apex 2022.4 で改善された曲率改善機能を使用したメッシュです。      下図右は、以前のバージョンのメッシュです。
    • また、ピラミッド要素を利用した“ハイブリッドメッシュ”機能が追加されました。ヘキサメッシュ作成機能の “2.5 次元メッシュ” は、“ヘキサメッシング”と名前が変更されました。ヘキサメッシュ作成機能の “2.5 次元メッシュ” は、“ヘキサメッシング”と名前が変更されました。
      また、ピラミッド要素を利用した“ハイブリッドメッシュ”機能が追加されました。ヘキサ要素とテトラ要素の間をピラミッド要素で遷移するソリッドメッシュを作成できます。
      ハイブリッドメッシュには、中心にヘキサ要素、外表面にピラミッド要素で構成する“ヘキサコア”オプションと、中心にテトラ要素、外表面にピラミッド要素で構成する“テトラコア”オプションが用意されています。


      ヘキサ要素とテトラ要素の間をピラミッド要素で遷移するソリッドメッシュを作成できます。


      へキサメッシュ作成可能領域の表示(左図):緑色にヘキサメッシャー、赤色にハイブリッドメッシャーを適用したメッシュです。
      ヘキサコアによるメッシュ(中図):中心にヘキサ要素(青)、中間層にテトラ要素(緑)、外表面と、ヘキサ要素とテトラ要素の間をピラミッド要素(赤)によって遷移した構成でソリッドメッシュが作成されています。
      テトラコアによるメッシュ(右図):中央にテトラ要素(緑)、外表面にピラミッド要素(赤)で遷移した構成でソリッドメッシュが作成されています。
  • MSC Nastran プリ処理
    • MSC Nastran の多くの入力カードをサポートすることにより、次の機能改良が行われました。入力項目には、MSC Nastran の入力フィールド名が含まれており把握しやすくなりました。
      • MSC Nastran の多くの材料特性がサポートされましたMSC Nastran の多くの材料特性がサポートされました
        • “材料”の作成は、MSC Nastran 入力のフォーマットに合わせたスタイルに変わりました。
        • 各材料の全特性の入力に対応し、MSC Nastran の入力フィールド名を確認しながら入力できます。
        • 温度依存等の依存性のある材料を定義するための、“材料モデルの追加”機能が追加され、テーブルによって依存性の情報を指定または csv からのインポートをすることができます。
        • 異方性材料の材料方向は、“属性”の“材料方向フィールド”機能で指定してください。
      • MSC Nastran の多くの要素特性がサポートされました。MSC Nastran の多くの要素特性がサポートされました。
        • “2次元要素特性”と“3次元要素特性”による要素特性の作成は、MSC Nastran 入力のフォーマットに合わせたスタイルに変わりました。
        • 各要素特性の全特性の入力に対応し、MSC Nastran の入力フィールド名を確認しながら入力できます。
        • 非線形要素特性を定義するための、“要素特性の追加”機能が追加され、非線形要素特性の値を指定することができます。
        • 異方性材料の材料方向は、“属性”の“材料方向フィールド”機能で指定してください。
        • 可変する板厚は、“自動板厚”ツールを利用することで、“自動板厚フィールド”が作成されます。
      • MSC Nastran モジュール(MODULE)による陰解法非線形解析(SOL 400)の、ポスト処理をサポートしました。HDF5から結果をインポートすることができます。

        MSC Nastran モジュール(MODULE)による陰解法非線形解析(SOL 400)の、ポスト処理をサポートしました。HDF5から結果をインポートすることができます。

  • サポートされているCADシステム

    MSC Apex 2022.4 がインポートできるファイルタイプ


    MSC Apex 2022.4 がエクスポートできるファイルタイプ

    これらの詳細に関しては、「MSC Apex 2022.4リリースガイド(日本語版)」をご参照ください。

    MSC Apex の基本的な機能紹介と操作体験を行っていただきます“MSC Apex 体験セミナー”と、14日間の無償ライセンスを提供する“MSC Apex フリートライアル”を随時受け付けております。
    ご興味がございましたらお手数ですが営業までご連絡ください。

■この件に関するお問い合わせ
マーケティングコミュニケーション部 秋元
TEL: 03-6275-0870 / E-mail: hexagonmi.jp.marketing@hexagon.com


Hexagonはセンサー、ソフトウェア、自律型テクノロジーを組み合わせたデジタルリアリティのグローバルリーダーです。当社は産業、製造、インフラ、公共部門、モビリティアプリの全域でデータを活用することで効率、生産性、品質および安全性を高めています。

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お問い合わせ先
Rika Morioka
マネージャー/ フィールドマーケティング・デマンドジェネレーション/ マーケティング統括部
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