「Patran 2022.4」 リリース

Hexagon では、「Patran 2022.4」をリリースしました。

今回のリリースの主なハイライトは以下の通りです。：
Patran 2022.4 では、既存の機能を見直し品質を高めることと、MSC Nastran Preference の継続的な機能拡張と、CAD アクセスのバージョンアップが行われました。
またMSC Nastran 2022.4 と Marc 2022.4 の最新リリースにも対応しました。

Patran 2022.4 の新機能を簡単にご紹介します。

■ BOLT1 によるボルトモデリング機能追加
MSC Nastran Implicit Nonlinear Preference（SOL 400） で利用される BOLT1 カードの作成をサポートしました。BOLT1 カードは、BOLT カードのようにボルトモデルを切断する必要はありません。BOLT1 カードおよび BOLT カードの詳細は、MSC Nastran クイックリファレンスガイド等をご参照ください。
BOLT1 を作成するための次の２つのツールが用意されています。

• Loads/BCs タブ＞ Element Uniform グループ＞ Bolt
  • 手動によりボルトを作成します。
  • BOLT1 用のオプションとして Simple と Cross Section をサポートしています。
    
    
• Tools ＞ Modeling ＞ Bolt Preload...
  • 自動的に複数のボルトを作成することができます。
  • オプションとして Simple と Cross Section をサポートしています。
  • その他のオプション（Geometric、Vectorial、Elemental、Manual）は、BOLT カード用のオプションです。

■ STL（Standard Triangulated Language） インポート

• ＳＴＬ ファイルのインポート機能のパフォーマンスが改良されました。
• テキストファイルとバイナリーファイルのインポートに対応しました。
• これに伴い新しい PCL 関数（file_import_stl()）が追加されました。

■ 動的ユーザーインターフェイス（UI）PCL “Layout” API

• 動的なユーザーインターフェイスを作成するためのLayout API が追加されました。以前のユーザーインターフェイスは、フォーム内の各ウィジェット（セレクトボックスやインプットボックスやその他）の位置やサイズを指定し固定するため、フォームのサイズを変更した場合、各ウィジェットのサイズが追従しませんでした。このバージョンでは、動的なユーザーインターフェイスを作成するための関数（ui_layout 関数）が追加され、各ウィジェットの位置やサイズの指定が不要となり、自動的にウィジェットのサイズに追従することができるようになります。
  既存の PCL にui_layout_** 関数を追加することで、動的なユーザーインターフェイスに変更することができます。
  
  
  
  旧 UI / 新しい動的 UI

■ PCL ユーザー インターフェイス（UI）ジェネレーター

• Patran の GUI は、PCL（Patran Command Language）の UI_ 関数によって作成することができます。しかしこれらの関数によるGUIのデザインには、煩雑で非常に時間がかかっていました。このバージョンでは、ドラッグアンドドロップによって GUI をデザインするための Qt Designer（フリーソフト）と、これを PCL へ変換するツールが提供されました。これにより GUI の作成時間を大幅に削減することができます。

Qt Designer による UI のデザイン

PCL に変換した UI

■ 解析プリファレンスの対応バージョン

■ CAD アクセスの対応バージョン

■ その他のバージョンアップ

• Patranのバージョンアップに伴い以下のソフトウェアもバージョンアップされております。
  • FlightLoads 2022.4

これらの詳細に関しては各リリースガイドを参照ください。

■ この件に関するお問い合わせ
マーケティングコミュニケーション部 秋元
TEL: 03-6275-0870 / E-mail： hexagonmi.jp.marketing@hexagon.com