「Patran 2022.2」リリース

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Hexagonでは、「Patran 2022.2」をリリースしました。

Patran 2022.2では、MSC Nastran Preference の継続的な開発が行われており、また一部のグラフィカルユーザーインターフェイスの改良を行い、使い勝手の向上が図られています。

エムエスシーソフトウェア製品の MSC Nastran 2022.2 と Marc 2022.2 の最新リリースにも対応しました。

Patran 2022.2 の新機能の追加と機能改良を簡単にご紹介します。

 

■MSC Nastran粘着接触(Flexible Glue Contact)設定のサポートを拡張

Patran 2021.3 から MSC Nastran の粘着接触の開発が開始され、バージョンアップ毎にサポートするソリューションを継続的に追加しています。粘着接触は、従来の接着接触に柔軟性を持たせ、ボルトを物理的にモデリングする代わりに、粘着性のある接着接触を介してボルトをモデル化またはシミュレーションするのに役立ちます。

このバージョンでは次のソリューションに粘着接触の定義が追加されました。

  • SOL 107 直接法複素固有値解析(COMPLEX EIGENVALUE-Direct)
  • SOL 110 モーダル複素固有値解析(COMPLEX EIGENVALUE-Modal)
  • SOL 108 直接法周波数応答解析(FREQUENCY RESPONSE-Direct)
  • SOL 109 直接法過渡応答解析(TRANSIENT RESPONSE-Direct)

 

■ピラミッド要素(CPYRAM)のポスト処理をサポート

HDF5 からピラミッド要素のモデルと結果のアタッチをサポートしました。ピラミッド要素は、テトラメッシュとヘキサメッシュ領域間のメッシュ遷移に多く利用されます。マウスのピッキングフィルタにもピラミッド要素のアイコンが追加されサポートされました。

      青:テトラ要素
      黄:ピラミッド要素
      緑:ヘキサ要素

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■接触ペアの機能追加

Implicit Nonlinear プリファレンスの Contact Pair ユーザーインターフェイスに、”締り嵌め(Interference)”と”初期ギャップ/オーバーラップ(Initial Gap/Overlap)”を定義するメニューが追加され、各パラメータを指定することができるようになりました。

 

■節点ペナルティ法によるサーフェス接触モデルのサポート

節点ペナルティ法によるサーフェス間接触モデリングをサポートするために、MSC Nastran Preference のStructural とImplicit Nonlinear プリファレンスにおけるすべてのソリューションタイプのContact Control Parameters フォームに新しい“Nodal Penalty”チェックボックスが追加されました。このチェックボックスは、Contact Control ParametersフォームのContact Method : で“Segment to Segment”を選択した場合のみ有効になります。

 

■接触ボディ/ペアの結果表示(XY Plot)の改良

接触ボディ/ペアのグローバル結果のインポートのサポートが改善されました。接触ボディと接触ペアの結果である、合力、合成モーメント、並進速度、回転中心/軸などが、選択した荷重ステップのグローバル変数(GV)として扱われ、グラフで表示できるようになりました。そのため、XY グラフによるポスト処理の際、結果の選択方法は、Global Variables(グローバル変数)とグローバル接触(DEFORM、RIGID、PAIR等)結果が別々のオプションとして用意され改良されています。この機能は、Marc や Dytran の結果でも利用できます。

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■結果ケースの選択の改良

“Select Result Cases”フォームの、フィルタリング方法に、従来のGlobal Variable、String、Subcase Ids、All に、グローバル変数の Contact Body と Contact Pair が追加されました。接触結果値によるフィルターを利用して、荷重ケースの選択が可能になりました。

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■HDF5 i4 フォーマット結果ファイルのサポート(32 bit)

サブケースの数が多い大規模モデルのHDF5 を書き出す際、i8 フォーマットのデータの圧縮に時間がかかります。そこで、hdf5(i4) フォーマットで大きなファイルを書き出すために、MSC Nastran ではhdf5 用の高速な圧縮メタフィルタが導入されました。Patran はこの新しいHDF5 32(i4) フォーマットをプリポスト処理でサポートしました。

Patran 2022.2 はデフォルトで HDF5 の出力要求に HDF5OUT パラメータ(圧縮方式LZ4 とLEVEL 5 でHDF5 32(i4))をエクスポートします。

Translational Parameters フォームで2022.2 以前のMSC Nastran バージョンが指定された場合、Patran は古いHDF5 カードフォーマット(MDLPRM,HDF5,1 または0)をエクスポートします。

 

■変形接触体の平滑化スプライン表現

MSC Nastran の BOUTPUT が要求されたときに、変形体の平滑化スプライン表現を定義するオプションがあります。これは、Contact Detection フォームで Output Frequency Smooth Spline (OSPLNFRQ) を有効にし、Output Requested に -1(デフォルト) を入力すると初期出力のみ、0 を入力すると出力なし、周波数はn 番目の出力増分で指定することができるようになりました。

 

■SOL 600 関連メニューの廃止

MSC Nastran 2022.2 は、SOL 600 のサポートが終了しました。そのため Patran 2022.2 も Analysis アプリケーションメニューから、 SOL 600 のメニューが削除されています。

 

■高度なリストダイアログ(ALD)

リストボックスは、グループ、結果ケース、要素特性などのアイテムを選択するために、Patran の多くのフォームで使用されています。これらのアイテムが膨大にある場合、高度なリストダイアログ(ALD)を使って簡単に選択できるようにする必要があります。これにより、ユーザーは簡単かつ迅速に目的のアイテムを検索し、選択することができます。高度なリストダイアログ(ALD)はリストボックスの右下隅にある青緑のアイコンボタンからアクセスします。

高度なリストダイアログ(ALD)にツールボタンが用意されました。ソートやチェックしたアイテムの表示/非表示/反転や、リスト上で右マウスボタンからこのツールボタンのツールへアクセスが可能になりました。

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■高度な選択データボックスダイアログ(ASD)

選択データボックスは、Patran の多くのUI フォームで使用されており、グラフィックスビューポートから直接エンティティID を選択し、編集できます。テキストの内容が増えると、視覚化、ナビゲート、編集が難しくなります。選択データボックス右側の Pop out アイコンから起動する、高度な選択ボックスダイアログ(ASD)は、エンティティID の可視化、ナビゲーション、検索、編集を容易にする柔軟性と、その他多くの便利な機能を提供します。このバージョンでは、以下の機能追加が行われました。

   1."Ctrl キー + マウスホイール" でテキストをズームイン/ アウト

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   2.エンティティタイプ毎に色分けされ、その中で連続した範囲に下線を付けます。エンティティの色のカスタマイズを行うために'ASD Settings' ボタン [Patran9] がASD に用意されています。

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   3.'From Group(s)' ボタンから起動できる'Select Entities from Groups'ダイアログを介して、希望するグループからエンティティを追加できます。

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■“データボックスの選択”ウィジェットの文字数制限の増加

Patran 2022.2 のすべての選択データボックス(SDB)ウィジェットで使用できるテキストの長さが3000 万文字に増加しました(以前のバージョンでは100 万文字でした)。

 

■解析プリファレンスの対応バージョン

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■CAD アクセスの対応バージョン

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その他のバージョンアップ

Patranのバージョンアップに伴い以下のソフトウェアもバージョンアップされております。

  -FlightLoads 2022.1

これらの詳細に関してはダウンロードセンターからリリースガイドをダウンロードしご参照ください。

日本語のリリースガイドもご用意しております。

以上

 

■この件に関するお問い合わせ
マーケティングコミュニケーション部  秋元

TEL: 03-6275-0870 / E-mail: hexagonmi.jp.marketing@hexagon.com


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